のらネコキャリコンのお役立ちコラム&ニャース

まえに何かの記事で「人は食べたものでできている」っちゅう言葉を見た。
あー、確かにそうやな、と思たな。確かに、食べたもの、飲んだものでネコも人間もありとあらゆる組織、細胞ができているんやからな。
福岡真一著「生物と無生物のあいだ」によるとや、すべての細胞は入れ替わっとって、人間も変化しながら同じ状態を保つ「動的平衡」の状態にあるっちゅうことらしいで。
食べたり飲んだりしたもんの成分が分解され、その中から身体を作る要素が選ばれて身体がつくられる。
つまり人間は「食べたもの」からしかでけへんし、「食べたもの」に体のありとあらゆる組織が左右されるっちゅうことやろうな。
ワイはな、この事は「経験」にも言えると思ってんねん。
経験した「エピソード」、経験した「感覚」、経験した「思考」はその人の一部になっとるんや。そして人格、能力、スキルなんかは「経験」によって形作られるねん。
つまり「経験したものがその人を作っている」んや。そうするとや、食べ物や飲み物と同じように「何を経験したか」は非常に重要になってくる。
無い経験はその人に無いし、また、経験が悪いものであればそれがその人自身になるのや。偏った栄養で体調のバランスが崩れるのと同じように、偏った体験はその人の思考のバランスを崩すんちゃうかと思てる。
また、外部環境に対する経験だけやのうて、内部環境の自発的な経験、つまり「何を普段から考えるか、どういう判断をするか、どういう感情を抱くか」なんかもそうやで。
もちろん生まれつき持っとる要素や才能もあるやろ。せやけど、それを土台にして外部環境、内部環境の経験の積み重ねが今のあんたの思考や能力や性格を形作ってとるんやで。それは日々の、瞬間瞬間の積み重ねやで。何を経験し、何を経験せえへんか、そしてその経験から何を取り入れるか排除するか。
あんたの中に完全な「あんた」が存在しているわけではないのや。過去に学んだもの訓練したもの、見たもの、聞いたもの、嗅いだもの、触ったもの、味わったもの、考えたこと、感じたこと、行動したことの総体が「あんた」なんやで。
「あんた」はあんたの経験したものでできとるのや。
「あんた」に必要な経験は何やろか?
どんな経験が「あんた」を成長させるやろか?



