のらネコキャリコンのお役立ちコラム&ニャース

ワイがこどものころに読んどった漫画に「エコエコアザラク」ちゅうやつがあってん。
黒井ミサちゅう女性がさまざまな状況に遭遇して、それに「黒魔術」を使って対応していく物語なんやけど、印象に残っている内容が一つある。
常に寝て暮らすことしか考えとらん男がおってな、常に布団から出らへん。食事やトイレなんかは仕方なく布団から出んのやけど、基本的にはずっと布団の中。
周りの人からは当然さげすまれ、怠け者とののしられるねんけど、それでもずっと寝ていることが至福やと感じとったんや。
あるとき、この男性に興味を持つきれいな女性があらわれてな、しかも食事や洗濯など身の回りのこと一切をやってくれんねん。夜も一緒に寝てくれんのやで。
この男は心から喜んだんや。こんな俺にも嫁さんができた、俺は幸せだと思ったんやな。
ところがある日、一緒に寝ていた女性が突然その男性の首に噛みつき、血を吸い始めたんや。びっくりするのと耐えがたい苦痛で男は声を上げて叫んで、布団から飛び出してもうた。
男が「何をするんだ!」というと女性は「あなたの身の回りの一切の事はすべて私がずっとやります。ただ、あなたの生き血を毎日吸わせてください」って言いよる。
男は、身の回りの一切の事をやってくれるのはありがたいし、ずっと寝ていられるもんやから願ってもないことなんやけど、首に噛みつかれるのは耐えられん激痛と苦痛で、それでは身も心も壊れてしまうと思った。
それやから男は仕方なく布団から出て、普通の人と同じように朝から仕事をして自分で食事をつくる生活を送るようになったんや。
けど、やっぱり布団から出ずに暮らす生活が忘れらんかったんやな。結局、男は布団での生活に戻って、女性から毎晩噛みつかれる激痛を受け入れるようになったんや。
そうや、耐えられんくらいの激痛を毎日受けるよりも、布団から出らんような怠惰な生活がこの男の「価値観の本質」だったんやな。
楽なことはそれが反作用としての苦痛や不利益を伴なうとしたって、油断すると結局もとに戻ってしまうんや。それほど恐ろしいある種の麻薬なんやで、「楽や怠惰」っちゅうもんは。
自らに強い苦痛をもたらすもんであっても、楽、怠惰、現状維持ちゅうもんはずっと維持したいと思わせる強烈な麻薬なんやで。
麻薬依存症やアルコール依存症やなくても、多くの人は楽や怠惰、現状維持の麻薬にいとも簡単にはまってしもうて、結局は「布団の中」に戻ってしまうんや。
自己を律することを意識する、習慣化することが人間にとっていかに大事か。いかに難しいか。
自らを律することを子供のころから身に着けてきて習慣化している人は幸いやで。親や養育者や環境に感謝せんといかん。
それができとらん人は、今からでも常に意識して自己を律することや。まずは、いつでもどんな時でも、でなくてもええんや。常に気を付けておいて、気づいたら自分を律する癖をつけるんや。
布団の中の生活で常にのどに噛みつかれる激痛を受け入れながら、しかも自堕落な生活をおくるという悲惨な人生はいつもあんたの隣に存在しとるんやで。



